能登半島ならではの景観と風情に欠かせない黒光りする瓦屋根。元日の地震で多くの屋根が崩れるなどの被害を受けた。もうじき地震発生から3カ月となるが、本格的な修繕どころか、応急処置すら道半ばの状態だ。地震を機に、「瓦離れ」が進むのではないかとの懸念も出ている。
能登半島の家屋に特徴的な黒瓦は、表裏の両面が釉薬(ゆうやく)で覆われており、耐寒性に優れているといわれる。現在はほぼ生産されていないが、黒光りの瓦が好まれているのは変わらない。黒い瓦と下見板張りの民家が連なる石川県輪島市の黒島地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、能登の貴重な観光資源でもある。
そんな屋根瓦の修繕が進んでいない。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル